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咽頭痛 ~3つの原因~

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久々の投稿です。暑すぎて毎日生活するのが大変ですね。そんな中、今日は咽頭痛についてお話ししたいと思います。

のどが痛いという訴えでよく受診される方がいますが原因は色々ありますが大きく3つ原因があります。

①のどの局所的な炎症

例えば急性炎症だと急性扁桃炎や急性咽頭炎、急性喉頭炎、急性喉頭蓋炎など。他には口内炎も挙げられます。

②乾燥による痛み

風邪はのどからが多いという方の大半は乾燥による痛みが多いです。その多くは寝ているときに口が開いてしまうことが原因です。例えばハウスダストやダニなどの通年性のアレルギー性鼻炎があり寝ているときに鼻の粘膜が腫れ、鼻呼吸ができなくなり口呼吸になってしまったりいびきや睡眠時無呼吸症の方で顎が小さかったり舌が大きくて寝ていると気道が狭くなり苦しくなって口が開いてしまうことが挙げられます。

ちなみに唾液は口の中でウイルスの侵入を防いだり、細菌の増殖を抑制する役割があります。したがって口の中の乾燥が続くとウイルスの侵入や細菌の増殖により①が起きてしまうかもしれません。

したがってのどの痛みがある方の多くは②のことが多く、②が続くことにより①を生じている可能性があります。

③その他

歯からくる痛みや魚の骨が刺さるなどの咽頭異物、悪性腫瘍など

 

のどの痛みですが口の中をパッと見て原因がわかることはほとんどありません。体感的には半分もいかないです。なので耳鼻科では鼻から細いファイバーを入れて鼻の中と喉の奥を詳しくみて診断を致します。ファイバーを行うことで上気道の状態を把握することができます。

例えば最近だと溶連菌感染の発熱の患者さんが非常に増えております。多くは扁桃腺や咽頭の発赤や膿の付着で診断がつきますが見てもそういった所見が無いこともあります。そういう場合ファイバーで観察すると上咽頭や舌根扁桃の発赤や膿の付着を認め、溶連菌の検査を行うケースが結構あります。また急性喉頭炎、急性喉頭蓋炎など気道の閉塞をきたす可能性がある見逃してはいけない疾患もファイバーなら見抜けます。もちろん急性副鼻腔炎ものどが痛くなることがありますがそれもファイバーで原因を正確に診断できます。

次回は咽頭痛の対処法について書こうと思います。

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