耳の疾患

耳の不調がある際は、とにかく早くご来院ください

「耳の聴こえにくさ」を放置していると、重大な病気を引き起こす原因になります。

たとえばお子さんの場合、耳の発育期間は6歳ごろまでといわれております。聴力の問題に自覚がないまま成長してしまうと、中耳炎を発症して慢性化する恐れがあるのです。さらに悪化すると髄膜炎を発症し、手術が必要になる症例もあります。
また、ご高齢の方も注意が必要です。聴こえにくさが不自由となってコミュニケーションを避けがちになり、外部からの刺激が少なくなった結果、認知症につながる恐れがあります。

耳の聞こえにくさを本人が自覚できていない場合、親御さんやご家族の皆様のサポートが必要ですが、共働きなどのご事情によっては難しいかもしれません。
だからこそ、少しでも異変を感じたときは、当クリニックにいつでもご相談ください。

主な耳の疾患

外耳炎

主に耳掃除のし過ぎや耳に水が入るなどで起こる疾患で、症状は耳の痛みやかゆみ、耳垂れ、耳閉感、難聴です。
耳垂れがあれば培養検査を行い、点耳薬や内服薬で治療を行います。

外耳道異物

お子様が耳の中に小さいおもちゃや豆などを入れたり、大人だと綿棒の先や髪の毛などが入って取れなくなる疾患です。
耳の中よりフックや鉗子を用いて摘出いたします。

外耳道真菌症

耳の中にカビが生える疾患です。
外耳炎と似たような症状ですが抗生剤の入った点耳薬を使用しても改善しないため定期的な耳の洗浄(週2~3回)と軟膏を使用して治療を行います。
概ね1,2か月程度の通院で改善いたします。

急性中耳炎

鼻と喉の風邪をひいた後耳の痛みや発熱を起こす疾患で3歳未満に多いです。
症状と鼓膜の診察、培養検査を行い抗生剤投与で治療を行います。
重症の場合は鼓膜切開を行う場合がありますがほとんどは抗生剤投与で完治いたします。

滲出性中耳炎

急性中耳炎を繰り返している小さい患者様で鼓膜の内側に水が溜まってしまい聴こえづらくなる疾患です。
鼻水を伴っているお子様が多いため鼻の治療を行うことで改善することが多いですが改善しない場合は鼓膜切開や鼓膜チューブを挿入する手術を行う場合があります。
また50歳以上の高齢者の方で起こることも多いです。

慢性中耳炎

慢性的に中耳に炎症を起こすことで鼓膜に穴が開き、耳だれが続く疾患です。
主に点耳薬で治療を行いますが耳だれを止める目的で鼓膜閉鎖術を行っている施設もあります。

耳垢栓塞(耳あか)

耳垢は多くの方が乾燥した垢が溜まりますがベタベタしたいわゆるアメ耳の垢の方が取りづらく自分で耳掃除する際に奥に押し込んでしまうことで耳閉感や難聴になることがあります。顕微鏡下で摘出したり、耳垢水という垢を柔らかくする薬を使った後に処置致します。

突発性難聴

ある日突然聞こえづらくなる疾患です。主に片側で起こります。
原因不明の疾患で発症早期よりステロイド内服を投与することが多いですが改善しない場合もあります。
治療経過によっては高圧酸素療法や鼓室内ステロイド注射などを行っている施設があります。

老年性(加齢性)難聴

年齢とともに聞こえづらくなる疾患です。聴力検査では両側とも高音部を中心に聴力が低下していることが特徴です。
近年認知症の原因として注目される疾患であり聞こえを良くする目的だけではなく認知症予防の目的で補聴器を装用することが増えております。

騒音性難聴

普段騒音下で生活をしている方でなる疾患で聴力検査上4000Hzの音が他の音域と比べて下がっていることが多いです。
またライブなどで大きな音を聞いた後に聞こえが悪くなることもあります。

機能性難聴

機能に異常が無いが自覚的に聞こえが悪く、純音聴力検査を施行しても聴力の低下を認めますが他覚的聴力検査では正常となります。 心身のバランスが崩れている場合に起こることが多く精神科で対応していただくことがあります。

耳介血腫

耳たぶに外的な力が加わり皮膚と軟骨の間に血が溜まる疾患です。
いわゆる「ギョウザ耳」でコンタクトスポーツをされている方で起こることが多いです。
発症早期であれば血を抜いたりガーゼ圧迫を行うことにより改善いたします。

当日順番受付はこちら

ご予約なしでもご来院いただけます。

午後診察を受けるために午前に予約を取ったり、翌日以降の診察目的での予約は承っておりませんので、ご注意ください。

▲…土曜日 9:00~12:30 【休診日】水曜、日曜、祝日

WEB予約

ページトップへ戻る