口の中にある扁桃腺(口蓋扁桃)に感染を起こし、発熱や喉の痛みがでる疾患です。
多くの場合は抗生剤投与と鎮痛薬で改善いたしますが痛みが強すぎて水分が十分摂れないほどの状態であれば入院による治療を勧めることが多いです。
急性扁桃炎を年に何度も繰り返す疾患です。手術による扁桃摘出術を勧めることが多いです。
扁桃腺の周囲に炎症が起こって膿が溜まる疾患です。片側の喉の痛みや発熱、口が開きづらくなるのが特徴です。
膿が溜まった部位を切開して膿を排出する治療を行いますが嚥下時痛や喉頭浮腫など緊急を要する症状所見がある場合は入院になることも多いです。
EBウイルスが原因で扁桃炎や頸部のリンパ節腫脹、肝障害などの症状を起こす疾患です。
EBウイルスはほとんどの人は不顕性感染をしているのですが大きくなってから初感染すると上記の症状を起こします。ウイルス感染なので保存的加療を行いますが、水分摂取が難しい場合は入院加療となる場合があります。
喉頭蓋という声帯の手前にある蓋に起こる炎症で喉の痛みや発熱、喉のつまり感を認めます。重症になると息苦しさや嚥下時痛を来たします。
抗生剤のみならずステロイド投与が必要になることが多く、入院で治療を行ったり、呼吸状態の悪化が懸念される場合は気道の確保が必要となることがあります。
舌に起こる炎症で局所的な炎症だけではなく貧血や膠原病、皮膚の疾患、口腔内の乾燥など様々な原因が考えられます。
診察以外に採血など精査を行う場合があります。治療は対症療法と原因疾患がある場合はそちらの治療を行います。
口の中にできる炎症性のびらんや潰瘍のことで物理的・科学的刺激やアレルギー、感染症、膠原病や皮膚疾患など全身疾患などが原因で起こります。
治療は局所刺激の除去や軟膏や貼り薬、口内炎の原因に対する治療などを行います。
アレルギー性鼻炎や感冒による鼻の通気の悪化や加齢による唾液の分泌低下、内服薬の副作用、シェーグレン症候群、頸部の放射線治療による後遺症など原因は様々です。
詳細な問診や喉頭ファイバーでの咽頭喉頭の診察を行います。マスクやうがいといった対症療法と原因疾患の治療が主体となります。
声の酷使や喫煙や咳払いなど声帯の局所的な刺激によって起きる声帯の腫瘤で主に片側に起こります。
喉頭ファイバーで観察し診断を行います。治療法は局所の消炎治療の他手術により切除を行います。
声の酷使によって両側の声帯に対称性にできる小さな腫瘤で教師やインストラクターなど声を使う仕事の方に多いです。
声帯ポリープと同様に喉頭ファイバーで診断致します。治療法は消炎治療や声の安静が主体となります。