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発熱患者の診断は難しいです

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8月行った新型コロナウイルスのPCR検査数がとうとう30件を超えました。

6月以降11→28→31件と流行と共に増加しており、陽性率も18→25→31%と上昇しております。

ただ、今週は9件の検査を行いましたが陽性率は11パーセントでした。陰性者の半数以上が急性扁桃炎か上咽頭炎による発熱でした。来院時に扁桃腺に炎症所見がありすぐに治療を開始できた人もいましたがほとんどの方は検査結果を確認後に再度来院いただいて診察して診断に至っています。

 

事前の問診やパーテーションを介しての診察で新型コロナウイルス感染であると見抜くことは正直不可能だと考えます。その理由としては

 

  • 発熱=コロナではない 発熱患者だけPCRを行っても3割程度しか陽性になっていない
  • 咽頭痛=コロナではない そもそも熱が出れば脱水傾向になるため口腔内の口渇感から喉の違和感、痛みに発展することは珍しくない
  • 呼吸苦を訴える人は非常に少ない。当院の場合発熱外来の9割以上が2、30代であるため熱以外の症状が乏しい
  • 初期の頃によく見かけた嗅覚、味覚障害を併発する発熱患者はデルタ株では少ない。
  • 最初からずっとだが明確にコロナ感染の何割が発熱するか、どういう症状がでるかの大規模な統計が無い

 

本来であれば発熱患者が来た場合は診察して局所的な感染所見(副鼻腔炎、扁桃炎、咽頭炎など)が無ければコロナの検査を行うのが正しい診療ですが感染のリスクを考えると先にPCRをせざるを得ないのが現状です。幸い翌日にはPCRの結果が出るため大きなトラブルにはなっていませんが扁桃炎や副鼻腔炎もかなり辛い症状のため早期に診断できるよう今後も対応してまいります。

 

9月以降で心配なのは今年のインフルエンザは流行するのかということです。当院では新型コロナウイルスと同時にインフルエンザの検査も行う予定にしておりますので流行の動向を逐一見ていこうと思います。

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