コロナが収束しても病院に受診するのは大変
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緊急事態宣言終了後も陽性率、感染者数とも上昇に転じることは無く新型コロナウイルスの脅威からは抜け出せたような気分になりつつあります。急な気温低下で体調を崩しやすい日々が続きますが感染対策を急に緩める人は少ないでしょうから急性疾患が主体の耳鼻咽喉科はしばらく閑散とした日々が続きそうです。
さて、コロナが収束しても医療の状況が好転するわけではありません。例えば発熱した患者様の多くはコロナが少なくなっていてもまずはPCRや抗原検査を受けなければならないでしょうし、総合病院、大学病院へ紹介する場合も発熱や嗅覚障害などがあれば受け入れしてもらえなかったり、病院に受診する敷居が下がるのはまだまだ先になりそうです。そもそも紹介状が無いと大学病院は受診できませんが今となっては紹介状があっても状況によっては受診できない場合があるということです。
当院でも発熱外来の対応は始めた当初に比べ大分柔軟になってきましたがコロナに感染しているかどうか見抜くのは難しいため今後も発熱した患者様に対してはPCRを行っていくと思います。この状況を打開するのは軽症者に対する経口内服薬しかないように思われます。
コロナは天災と一緒ですので地震や台風の時と同様に体調が悪くなった際の対応については事前にシミュレーションをしておくといいかもしれませんね。
当院では色々な病院へスムーズに紹介できるよう様々な大学病院、総合病院と連携を取っております。耳鼻科疾患のみならず他の領域の疾患の可能性があれば他科にも紹介しております。耳鼻科領域以外の疾患でもご希望があればご対応いたしますのでお困りの方は是非一度ご相談下さい。