当院のおける発熱外来の現状
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皆様ご承知の通りですが発熱外来はほぼフル稼働の状態で1か月経ちました。
東京都の陽性率も右肩上がりで3週間近く50%前後でが続いております。
当院の発熱外来も7月2週目以降
週 検査数/陽性者数/陽性率
7月2週 26/20/77%
7月3週 41/32/78%
7月4週 37/24/64%
7月5週 39/35/90%
8月1週 39/33/85%
8月2週 34/30/88%
と検査数は7月3週目以降週当たり40件前後と当院のキャパシティーの上限近くで推移しており、陽性率もここ3週間は80%オーバー。7月は143件のPCR、111人の陽性者と過去最多を大幅に更新致しました。
ワクチン接種別の検査数/陽性者数/陽性率に関しては
未接種 18/13/72%
1,2回 42/33/78%
3回 83/65/78%
4回 0/0/0
と接種の有無にかかわらず陽性率は高いです。しかし、診察している印象としては未接種の方の多くは38℃を超える高熱で咽頭痛も強く、症状は辛そうな方が多い一方、3回接種している方は発熱や咽頭痛の症状は軽い方が多い印象です。ワクチン接種は重症化だけではなく症状の軽減にも寄与しているようです。
症状の傾向としては発熱+咽頭痛が多いです。よくあるのは最初に咽頭痛ありその日か翌日に発熱を認めるパターンです。耳鼻科では扁桃炎と症状が似ており問診だけでは見分けがつきません。以前扁桃炎になったことある人でも診察では喉に異常はなくPCRを行うと陽性になったという事例も少なくありません。その他の症状は頭痛や咳痰、鼻水、嗅覚味覚障害など発熱に上気道炎症状がついてくるというのが主なパターンです。
発熱したら8割以上はコロナ陽性となっておりますので発熱外来においてはまずPCR検査を行う形にせざるを得ないのが現状だと思います。検査数に関しては仮に発熱外来だけを行うのであればもっと増やすことは可能ですが、当院では通常の外来と並行して発熱外来を行っておりますので検査数を増やすと通常外来で診察できる人数が減ってしまうため今以上に検査数を増やすのは難しいです。またPCRを行うと検査結果を患者様に電話で報告し、陽性であればHER-SYS(ハーシス)に入力する作業があります。報告+入力作業は患者一人当たり5分程度かかります。検査を10人やると1時間程度かかる作業を時間外に院長一人で行っております。これが20人、30人となると一人では対応は困難となるため当院ではこれ以上の対応はできません。
さらに当院でもスタッフのコロナ陽性者、濃厚接触者が出ておりマンパワー的に発熱外来にスタッフをさけないという問題もあります。
感染者数は高止まりしていますが検査をしている限りはピークアウトしている雰囲気は全くありません。感染対策と3回目接種、4回目接種を行える方は接種を行うくらいが有効な対策でしょう。
最後に毎月恒例の院長の抗体検査の結果ですが
S抗体がほとんど下がっておらず、N抗体も陰性であるためこのくらい抗体があれば感染リスクは低いのかもしれません。ワクチン接種の効果が気になる方は抗体検査をお勧めいたします。
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