オミクロン株と経口内服薬
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オミクロン株についていくつか情報が入ってきました。
まず現状行われている点滴による中和抗体カクテル療法(ロナプリーブ)ですがオミクロン株に対しては効果が期待できないとのことです。ただしこれはオミクロン株に合う抗体が見つかれば対処可能であり今後他の抗体薬が出てくると思われます。その代わりではないですが新型コロナウイルスに対する経口内服薬であるモルヌピラビルが承認されました。こちらはオミクロン株にも効果があるとのことで重症化を防ぐ新たな治療薬となりそうです。
問題点としては
- 18歳未満、妊婦や妊娠している可能性のある方へ投与できない
- 発症後5日以内に投与が必要となる
- 指定の薬局でしか薬がもらえない
- 処方までの手続きが煩雑
が挙げられます。
当院のような院外処方のみ対応しているクリニックでは検査してコロナ陽性であった場合、院外のモルヌピラビルを処方可能な薬局に連絡をした後、感染者の方の自宅へ薬が届くという流れになりそうです。検査から内服を開始するまで2,3日程度かかるので早期に感染者を検査できるかですがオミクロン株は症状が乏しい方が多いようなので感染者を見抜くのも一苦労だと考えます。また発熱患者が増えた場合すべての方に薬が届けられるか、現状の手続きだと不安が残ります。
経口内服薬が出てきましたが上記のように中々流通するまでには時間がかかりそうなので感染対策の継続はもちろんのこと早期の3回目のワクチン接種を進めることも重要なカギになると思います。
本日院長は3回目のワクチン接種を行ってきました。抗体価の検査も本日行い1か月後にどのくらい上昇するかお知らせしたいと思います。
年内のブログの更新は今回で最後になります。また来年も色々な情報を発信していきたいと思ってますのでクリニック共々来年もよろしくお願い致します。