東京都の陽性率で感染のピークアウトを予想してみた ※2/1更新
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都内では新規感染者数が1万人を突破しました。当院の検査数も増えており
検査数/陽性者/陽性率
1月1週 3/1/33%
1月2週 8/5/63%
1月3週 22/10/45%
と当院での検査数、陽性者とも過去最高となりました。陽性率も40%を超えております。
先週から検査会社でデルタ株かどうかを判定してもらえるようになりましたが全員デルタ株は陰性でありほぼオミクロン株(もしくは従来株になりますが可能性はまずないでしょう)であることが確定的です。
症状は発熱と頭痛、倦怠感など熱に関係する症状以外だと
咽頭痛7人/10人中
鼻水or咳or痰9人/10人中
熱以外症状が無し1人/10人中
ちなみに陰性だった人は
咽頭痛8人/12人中
鼻水or咳or痰6人/12人中
下痢2人/12人中
熱以外に症状が無し2人/12人中
咽頭痛より鼻水咳痰があって発熱が見られる場合の方がコロナ感染の可能性が高そうです。しかしいずれも上気道炎の症状なので症状だけで見抜くのはやはり難しそうです。花粉症の症状が出始めている方も増えており感染が収束していかない限り症状だけで診断はできないですね。
さて本日陽性率を見ておっと思うところがありました。
陽性率が
1/22 27.8%
1/23 28.1%
と前日に比べ0.3%しか上昇しておりません。これは1/2 →1/3 の時に0.4%上昇したとき以来の低い値となります。
さて東京都の陽性率と前日比(前日との陽性率の差)をグラフにしてみました。
これを見ると1週間で週の真ん中あたりに上昇のピークがあります。1月2週目と3週目の前日比のグラフはほとんど同じ形をしており、感染者数は同じような比率で増えていることがよくわかります。一方で前日比は日曜と祝日に低くなっています。
1/2 0.1%
1/9 0.8% 1/10 0.7%
1/16 0.9%
1/23 0.3%
1月は成人の日が祝日でしたが2週目と3週目の前日比に大きな違いはありませんでした。先週の日曜日の前日比が0.9%だったのと比べると3分の1と明確に低下しております。仮に日曜日の前日比と1週間の陽性率の増加率が比例するとして今週末までの陽性率の上昇を計算すると
1/9→1/22 +20.5%(1.58%/日)
1/22→1/29 +3.6%(0.53%/日)
そうなると陽性率は1月29日の陽性率は31.6%となります。そもそも東京都の陽性率は無症状の方や発熱していない方も含まれているため発熱に絞った当院での陽性率を上回ることは考えにくいため、陽性率のピークとしては高くても30%台前半くらいかなと考えてますので上記の数値くらいがピークなのではと思います。もちろん統計学に精通してるわけではない自分が勝手に考えた結論ですから結構いい加減な計算なのだろうかと思いますがそんなに大外れしてないのではとも思っております。
結論としては1月末に上記陽性率前後で感染がピークアウトすると予想します。
2/1追記
想像以上にたくさんの方にブログを見てもらっているのに的外れな結果になってしまい申し訳ない気持ちでいっぱいです。結果が外れた理由としては
①陽性率は1週間の平均なので1~2週間前のデータはかなりずれる可能性があること
②現在PCR検査結果が出るのが遅くなっており後日結果が上乗せされており2,3日前のデータが大幅に変わってしまっていること
などがあります。
ただグラフ自体形は結構規則性のあったグラフだったので改めて1週間経ったデータを入れなおして検証したいと思います。
陽性率は日々上昇しておりついに35%を超えてきました。ただ1週毎の伸びとしては
1/9→1/16 +10.7%(1.52%/日)
1/16→1/23+9.5%(1.35%/日) 前週比 88.7%
1/23→1/30+8.1%(1.15%/日) 前週比 85.2%
と徐々にですが鈍化しております。ただこのペースだと今週には陽性率が40%台に突入してしまいますし当院での検査数、陽性率も増加しています。ただし、先週末あたりから家庭内で感染している方がほとんどでして何となくですが収束に向かいそうなそんな予感はしています。論理的じゃなくて申し訳ないですがそう信じて診療を頑張っていこうと思います。