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発熱外来のあるべき姿の今の日本の現状

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日本では新型コロナウイルスのせいで本来あるべき医療の形態をなしていません。

人々は日々のコロナの報道に振り回され、上気道症状のみでコロナかもと不安になり、周囲にコロナが出たという話が出たら心配になり検査キットを買い、検査ができるところに大挙する。

 

家族がコロナ陽性になり濃厚接触者になった場合、特に子供が陽性だったら子供が自粛療養が解除になっても親の解除はさらに1週間先になるという現実。だったらPCRで陽性になった方が早く自粛解除になるわけですから検査件数が増えるわけです。

 

実際コロナ陽性の方を見ていて思うのは以前なら発熱してすぐ受診するケースは非常に少なかったのですが今は発熱したその日のうちに受診する人が非常に多くなっています。熱が出た原因がコロナじゃないかと疑って早いところ検査をしてはっきりさせたいという気持ちが強いのではないでしょうか。

 

当院では2020年の10月から発熱外来を行っておりますが本来はコロナの検査を行うための外来ではないです。耳鼻科でいうと扁桃炎や中耳炎、副鼻腔炎などとコロナやインフルエンザなどの流行性のある疾患を鑑別するための外来なのですが、正直オミクロン株の猛威でほぼほぼコロナPCR外来になっています。これは医師として非常に不本意な形ではありますが、オミクロン株に置き換わってから発熱を伴う上気道炎症状は半分以上がコロナ陽性になっている事実から余程コロナじゃないと言える症状が無ければ最初に検査を行わざるを得ません。

 

今月に入り当院ではPCRを60件行いました。ただし、発熱があるのにPCRを行わなかった事例もあります。例えば急性扁桃炎で溶連菌陽性の方だったり、子供の急性中耳炎だったりPCRに比べると少ないですが、もし最初にPCRを行っていたら悪化して入院対応になっていた可能性があります。数はざっくり発熱の10%程度なので決して少なくないと考えます。

 

PCRで陰性だった方の中には胃腸炎だった例が多い印象がありますが中にはコロナ感染の方もいたかもしれません。検査もインフルエンザと比べると精度はまだ低いですからPCR検査が万能ではないことは3年前から変わりはありません。

 

大事なのは検査を行いコロナかどうか判断だけではなく、できる範囲でも検査や診察を行い、適切な対処に導くことが発熱外来のあるべき姿だと思っています。当院でそれができているのかと言われればまだまだ至らない点もあると思いますがクリニックで出来る限りのことは行っているという自負はあります。まだまだ先は見えませんが抗体もしっかりついているようなので引き続き頑張っていこうと思います。

 

 

ちなみに、グラフで勝手に予想した陽性率を本日あっさり超えてしまいました。40%はいかないだろうと思っていますが芸能人や野球選手などの陽性者の報告を見ると無症状や発熱の無い方の陽性率が思っているより高いのかもしれません。そこはウチにデータが無いのでなんとも言えないのですが、もしそうだとすると来院した患者全てにPCRをやっても今の陽性率と変わりがないのかもしれません。

 

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