花粉症のソムリエが考える花粉症と戦うための3つのポイント
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今年も花粉症のシーズンがやってきました。院長も毎年花粉症に悩まされておりますが幸い今年はまだ症状が出ておらず快適に過ごしております。同じ花粉症でお悩みの皆様はいかがでしょうか?
以前のブログにも記載しておりますが日本人の約4割はスギ花粉症です。
花粉症に関しては人により様々な対応をしているかと思います。市販薬を使っている人、病院でもらう人、マスクや眼鏡でしのいでいる人などなど。薬は耳鼻科以外にも内科や眼科、小児科や皮膚科など多くの科で処方されておりますが、花粉症のスペシャリスト、いうなれば花粉症のソムリエである私耳鼻科医が花粉症と立ち向かうための3つのポイントを挙げます。
①花粉症なのかどうかを知ろう
まず大事なこととしてはそもそも果たして自分は花粉症なのかどうか知ることが一番大事でしょう。とはいえ、日本にいて2~4月になると鼻水が出て目がかゆくなる、それって調べるまでもなく花粉症でしょうと言えなくもないのですが、人によってはスギ以外の花粉症や、ダニ、ハウスダスト、犬猫など他のアレルギーがあったり寒暖差の影響なども他の要因も考えられます。一般的には採血で調べることが多いです。3割負担だと6000円くらいで行えます。自分の敵を知るためには有効性のある検査だと思いますので是非ご検討ください。
②自分の鼻炎の程度を知ろう
花粉症の症状の程度は概ね自覚症状で決まってきます。薬の治療効果を比較するときにも自覚症状のスコアリングを用いられることも多いです。自覚症状の他に大切は要素として鼻の中の構造が挙げられます。例えば鼻の左右を分けている鼻中隔という壁があります。ほとんどの方はその壁が曲がっていたりでっぱりがあったりして鼻の通り方に影響を及ぼす可能性があります。また鼻の奥には副鼻腔がありますがその中から色付きの鼻水が出る病気が副鼻腔炎ですが鼻水以外に鼻の中にポリープができることがあります。鼻の中にポリープがあると鼻づまりや嗅覚低下などの症状が起こるため花粉症のソムリエはそのあたりも吟味して鼻炎の程度を決めています。
③自分にあった治療薬を見つけよう
花粉症の治療といえばCMでおなじみの内服薬や点鼻薬、目薬など色々あります。内服薬は薬効、服用回数、副作用など不明な点が多いと思います。症状や鼻の所見、アレルギー検査の結果などを踏まえて薬を選択していきます。薬も効き方や副作用は人によって異なるため相性の良い薬と組み合わせを見つけるのが大事だと思います。また同じ薬でも飲むタイミング、例えば食時後や空腹時じゃないとうまく吸収されず十分効果が発揮されないなど使い方によって効果が薄れてしまう可能性があります。その点に関しては知識と経験豊富な花粉症のソムリエにご相談いただくのが良いと思います。
市販薬を使っている人で注意が必要なのは点鼻薬です。市販の点鼻薬は血管収縮薬が入っていることが多く、使うと鼻の粘膜の血管が収縮し鼻の通りがよくなります。即効性もあるのですが効果が長続きしないため連用してしまうケースが多く見られます。度を越えて使用していると今後は逆に鼻の粘膜が腫れてしまい鼻づまりが悪化することがあります。薬剤性鼻炎といいますがとてもつらい症状なのでお使いの方はご注意ください。
ただし薬はあくまで対症療法ですのでマスクや眼鏡など花粉を体に入れない対策をきっちり行った上で薬を使うようにしましょう。
今後本格的になるスギ花粉の対策は今からでも十分間に合います。ご心配な方は是非ご相談下さい!!
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